アクセサリーの素材について ~ステンレス編~

こんばんは!

今日は久々の素材の紹介をしようかと思います。

今回は「ステンレス」です。

アクセサリーを探してるときに、いいと思ったアイテムがステンレスだったなんでことありませんでしたか?

意外と世の中に出回っているアクセサリーにはよく使われていたりするステンレス素材について、ご紹介していきましょう。

ステンレスってどんな素材?

そもそもステンレスってどんな金属なのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか?

ステンレスは、ざっくり言うと鉄の合金です。

ステンレスは英語の「stainless」=錆びがないという言葉の通り、錆(酸化)に強い金属ということです。

アクセサリー以外にも調理器具、医療器具、車やバイクのパーツ、建築資材等、私たちの生活にもいろんな所で、特に錆が生じやすいような環境で使われるものに用いられています。。
もしご興味あれば調べてみてください。大体の金属製品はステンレスなはずです。

ちなみに、以前金や銀の素材の記事でも話したように、ステンレスも含まれる金属の含有量や素材の違いによって呼び方が変わり、それらは工業規格(JIS規格)で決まっています。

ステンレスは、金や銀と違い、「SUS〇〇〇」(〇は主に数字)という表記になっています。

一度「SUS 種類」等で検索してみてください。びっくりするくらい種類があります(笑)

なぜ錆びない?

ではどうしてステンレスは錆びない(酸化しない)のでしょうか?

通常の鉄は、空気中の酸素と酸化反応を起こしてしまいますが、ステンレスは鉄の中にニッケルやクロム等を添加しておくことで、それらの金属が表面に酸化被膜を形成し、内部の母材に酸化が進まないようになっています。

鉄以外の金属の含有量の違いで、耐腐食性が決まっていると理解していただければOKです。

アクセサリーに使われるステンレス

色んな種類のあるステンレスですが、身に着けるステンレスはどんな種類がつかわれるか気になりますよね?

メジャーなところでいうと、「SUS316L」というステンレスがよく用いられます。

一般的にはサージカルステンレスとも呼ばれています。(正式な呼称ではないようですが)

SUS316Lはサージカルステンレスと呼ばれるように、主に医療器具に用いられることが多いステンレスです。

※医療用に用いられるステンレスとしては、以下のステンレスもサージカルステンレスとして
含まれるようですが、あまりアクセサリーでは見かけないので割愛
SUS316L、SUS304、SUS202、SUS420J2、SUS431、SUS440、SUS630n

SUS316Lは他ステンレスに比べて、金属アレルギーが起きにくいとも言われおり、これもアクセサリーや医療器具に使われている所以かと思います。

ステンレスアクセサリーのメリット

①値段が安い

金、プラチナは比べるに及ばず、銀と比べても圧倒的に素材の代金が安いです。

まず銀の板材の価格です。

http://www.comokin.co.jp/shopdetail/000000004929/015/X/page7/price/

70㎜×60㎜×1.5㎜で8316円です。

次にSUS316Lの板材の値段を見ていただければ一目瞭然です。

https://ec.tenma-steel.jp/shop/products/detail.php?product_id=990

100㎜×100㎜×5㎜で1346円です。

体積8倍にもかかわらず、価格は銀の板材の6分の1という、
シルバーを基準に考えれば破格に安い材料であることがご理解いただけるかと思います。

素材の価格はそのまま製品の値段に影響します。

そのため、ステンレスのアクセサリーは安いものが多いわけです。

②経年変化がほぼない

シルバーだと、使っているうちに少しずつくすんでいき、いぶしたような黒ずみが出てきますが、ステンレスだとそれがありません。

しかし、ステンレスも完全に錆びないわけではなりません。

ただし、酸化が始まってしまうと錆の形であらわれてくると、アクセサリー見た目としてはかなり微妙な状態になるので、注意が必要です。

経年変化を楽しめないという意味では、デメリットと表裏一体ですね。

いかがだったでしょうか?

シルバーアクセサリーは高くてなかなか手が出せない!という方も、ステンレスならば手ごろなアイテムもありますので、アクセサリー入門編として、一度見てみてはいかがでしょうか?

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