こんにちは!
使っているリングのサイズが合わなかったり、あるいは体型の変化で合わなくなってしまったってことあるかと思います。
結婚指輪だとお店に行ってサイズ直しともしてくれますが、具体的にどうやってのかって意外と知らないのではないでしょうか?
今回は実際に私が購入したリングのサイズ直しを例に説明していきます。
大まかな流れ
サイズを変更する際には、以下の工程で進めます。
ざっくりいうと、サイズの大きいリングの一部を切り落として、ロウ付けし直すという流れです。
- サイズ決め
- 切断位置のケガキ
- 切断
- ロウ付け
- 仕上げ
では一つずつ説召していきます。
1.サイズ決め
今回はこちらのリング!

買った当初は16号のサイズでした。元々はピンキーリングとして使用したかったのですが、私の小指(14号)には大きすぎるし、他の指には小さすぎるという中途半端なサイズです。
そこでサイズを16号から14号に変更していきます。
2.切断位置のケガキ
サイズが決まったら切断位置を決めていきます。

ケガキにはカニコンパスやスパチュラなどを用いて線を引いていきます。
今回サイズ直ししているリングは外側に文字が刻印されているので、刻印のないところを切断していきます。
3.切断

ケガキの位置に合わせて、糸鋸でリングを切断します。
この時、切断面がまっすぐになるように気を付けています。
切断面がまっすぐになっていないと、ロウ付け時に綺麗に引っ付かず、ロウ付け面が目だっしまうことになります。
斜めになった場合はやすりなどで切断面を整えてください。
ちなみに、サイズを大きくする場合は同じ太さの地金を切断面に継ぎ足してロウ付けしていくことになります。そのため、サイズ直しを依頼する時
4.ロウ付け

切断面がピッタリ合わさるようになったらロウ付けをします。
今回はシンプルなリングなので、特に注意点はなかったですが、すでにロウ付け等で仕上げられているリングだと、加熱時に他の個所のロウが溶けてしまうこともあるので注意が必要です。
綺麗につくとこんな感じになります。

5.仕上げ
綺麗につけれたといっても、やはり微妙な段差やロウ材の残り等がありますので、それらを除去していきます。
具体的にはやすりで面を整えています。
また、ロウ付け後は加熱したせいで全体がくすんでしまいます。それらも細かめな紙やすり(#800から1000くらい)で綺麗に整えて挙げます。

ただし、前述の通り、側面には文字の刻印があるので、刻印を削りとってしまわないように注意して仕上げます。
最後はバフ研磨を行って完成!
サイズ直しってどこに頼めばいいの?くらくらいかかるの?
中には自分でリングのサイズ直しができない方(というか大半の人はできないですね(笑))のために、どこに頼めばいいのか情報を載せておきます。
まず、現在使用しているリングを購入した店舗にお願いしてみましょう。
中にはサイズ変更を無料で受けてくれるサービスをしているとこもあります。
もしECサイト等で購入して、相談先がない場合は、近くのジュエリーショップやアクセサリーショップに行けば対応してくれます。
次に料金ですが、今回の記事で書いたようなサイズを小さくする場合は大体4000円くらいまでの料金でやってくれるところが大半です。(厳密には石留めの有無等によって作業の工数が変わるので前後はします)
サイズを大きくする場合は、工賃自体はサイズを小さくするときと同じくらいですが、
地金を継ぎ足して行くので、その料金が追加で発生します。
シルバーであればそこまで大きな金額にはなりません。しかし結婚指輪で使われるような、ゴールドやプラチナのリングの場合は、地金自体の金額が高いため、料金が高くなりがちです。
いかがだったでしょうか?
彫金を始めてみて、リングの直しってどうやっているのか気になった方は参考にしてみてください。
彫金をしない方も、もしお持ちのリングで最近サイズが合わなくなって付けなくなったものあれば、サイズを変えてまた着用してみてはいかがでしょうか?
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